沢尻ブーレ疾走事件
沢尻ブーレ
逮捕!
「出しぇ~!」
函館方面から戻って2日後、我々は、支笏湖に今年初のカヌーに行った。
お天気イマイチで、波もある。
軽くウォーミングアップし、一度、岸に戻る。
「お父しゃん、今日は、ボクは泳がないよ。」
「だから、イヤだってば!」
な~んてやっているうちに、身の危険を感じたのか、ブーレが救命胴衣をむりやり脱ぎ捨て、逃走。キャンピングカーを止めてある駐車場に向かっている。
お父しゃん、焦って追うも、ボルト級の走りを見せる沢尻ブーレには追いつけない。
キャンプ場のお兄さんも、支笏湖を舞台にくりひろげられている捕物帳に急遽参戦。一緒に、ブーレを追いかけてくれる。
運悪く、お父しゃんの足元には大きな石ころ。
身体がフワリと宙を舞い、もはや、運を天に任せるしか術の無いお父しゃんの意識は、スローモーションの世界へと移行する。
脳梗塞とハシゴからの落下で、過去2回、救急車のお世話になったお父しゃんは、
「3度目の~~~救急車か~~~?!」
と、間もなく自分の身に起こるであろう不幸を嘆く。
が、しかし!予想に反し、内村航平ばりの見事な着地を決めたお父しゃんは、打撲程度の怪我ですんだのであった。
お父しゃんを気の毒に思ったのか、ブーレは、その後、立ち止まってその場にうずくまり、御用となった。
スクープ!
沢尻ブーレ逮捕直後の写真を入手。
「もう、帰ろう~。」
と、テンション激下がりのお父しゃん。
家に帰るかと思いきや、着いた先は洞爺のキャンプ場。
お父しゃん、意外と男だ!!!
翌日のランチは、お父しゃんもお母しゃんも大好きな大泉洋主演の「幸せのパン」の舞台となったカフェへ行ってみたかったけれど、場所がよくわからず、仕方が無いのでラムヤートへ。逆から読むと、洞爺村。(笑)
ここも、少しだけ、映画の中に登場する。
以前、パンを買いに来たことはあるが、カフェスペースを利用するのは初めてである。
パン職人が独立したとかで、現在はキッシュのみの販売。
若夫婦が経営するお店は、夏休みということもあり、子供達が自由気ままに遊んでいる。
小さいけれども、ゆるさがとても心地よいお店。
「注文の品が出来上がるまで、一緒にお散歩でも如何ですか?」
後釜のパン職人として、修行中だという、すご~くのんびりと話すお店のお兄さんに誘われる。
「は?!」
唐突なお誘いに驚く。
「近所で小さなおにぎり屋さんも始めたんです。
昔の文房具なんかも展示していて、ちょっと面白いので、見ていただこうかと・・・」
お兄さんがあまりに真面目で素朴でイケメンなので、断りきれず、二人でのこのこ付いて行く。
お店の横の細い路地を行く。
進むにつれて、時間が逆戻りしていくような不思議な感覚。
辿り着いた先は、昔のおばあちゃんちみたいな建物。
まるで、筒井康隆ワールドだ。
醤油屋でもないのに、入り口のガラス戸には「正田醤油」と書かれている。
古い廃材を集めて作ったので、こういうことになったらしい。
お店の大部分は古い文房具の展示にあてられ、
ほんの片隅で奇麗なお姉さんがオシャレなおにぎりを売っている。
「ここの名前はなんていうの?」
と、お父しゃん。
「まだ名も無いおにぎり屋です。」
「まだ、名前付けとらへんの。
それで、買いに来る人いるの?こんなわかりにくいところに。」
「はい。たまに、ネット見てお客様が来てくださいます。」
面白いな~なんて思いつつ、オニギリ屋さんを出ると、
そこには、ごく控えめに小さな看板があった。
「マダ名モナイ、オニギリ屋」
そうか・・・それが名前だったのか?!
目の前の小さな窓から食事が配給される。
配給されたキッシュセット。
洞爺の美味しい野菜を使っている。
真面目な仕事がしてあって、とても美味しい。
カウンター以外は、このテーブルが一つだけ。
お店が心地よく感じたのは、BGMも良かったから。
WATER WATER CAMEL
お父しゃん、帰宅後に早速ダウンロード。
一枚目の写真は、勿論、牢獄ではない。
足を洗う順番を待つブーレだ。
いつも、網に張り付いて
「早くして~!」
と、言う。
あんたは、何かと可愛い。
by bourreesam
| 2012-08-21 13:31
| カヌー
おとぼけ顔のパグプー(パグ×プードル)♂と、美形ヨーキー♀に、すっかりやられてしまった、中年夫婦の日記です。
by bourreesam
最新の記事
東北① |
at 2024-03-18 21:22 |
遅ればせながら2023年春 |
at 2024-03-17 20:51 |
8月 |
at 2018-09-23 16:21 |
7月 |
at 2018-09-20 21:49 |
6月 |
at 2018-09-14 12:08 |